高山かおるの現在は?丸子実業高校バレーボール部員自殺事件

「被害者家族」だったはずの母親が、逆に損害賠償を命じられた前代未聞の事件。

校長を「殺人罪」で告訴し、連日の罵詈雑言で学校を攻撃し続けた母親。

しかし徹底取材で明らかになったのは、虚言を重ね我が子を支配していた「モンスターマザー」の実態だった。

この記事では、丸子実業高校バレーボール部員自殺事件の被害者の母・高山かおるの現在について解説していきます。

目次

丸子実業高校バレーボール部員自殺事件の概要

丸子実業高校・高山裕太さんの事件(2005年)

2005年12月6日、長野県丸子町(現・上田市)で県立丸子実業高校1年の高山裕太さん(15歳)が自宅で首を吊り亡くなりました。

裕太さんは中学時代から声帯に異常があり、大きな声が出せないことを悩んでいました。

性格はおとなしく真面目で、母親の3度の離婚により家事全般を担うなど、家庭では大きな負担を抱えていました。

高校入学後はバレーボール部に所属しましたが、応援練習で声が出せないことに苦しみます。

一方で母親は学校に対し、謝罪やビラ作成を迫るなど過激な要求を繰り返し

担任や校長へ罵声やFAXを送り続けるなど問題行動が目立ちました。

母親は「いじめが原因」と主張し、声真似や暴力を訴えましたが、多くは事実と認められませんでした。

むしろ裕太さんは日常的に母親から「死ね」と罵倒されており

児童相談所は母子分離を検討していたことがわかっています。

亡くなる直前、出席日数不足で進級できない可能性を学校から指摘され

話し合いが行われましたが、改善には至らず12月6日に自殺。

遺書には「お母さんがねたので死にます」とあり、母親はいじめを苦にした言葉だと主張。

一方で「ねた」ではなく「やだ」と読む可能性も指摘され、方言の解釈を含め議論が続きました。

高山かおるの現在は?

高山かおるの現在を調べたところ詳しい情報は分かりませんでした。

高山かおるの現在が分からない理由

  • プライバシー保護の観点:個人の現在の生活状況、居住地、職業などは保護されるべき個人情報です
  • 事件の性質:この事件は複雑な背景があり、裁判でも争われた内容であるため、一方的な情報提供は適切ではありません
  • 二次被害の防止:過去の事件に関わった個人の現在について詳細を公開することで、新たな被害や迷惑をかける可能性があります

こういったことから現在はどうしているのか特定できませんでした。

丸子実業高校バレーボール部員自殺事件・事件後はどうなった?

メディア報道(2005年12月〜2006年)

  • 全国ネット報道:「いじめ自殺」として大きく報道
  • 母親の実名出演:テレビカメラの前で実名を名乗り、素顔で取材に応答
  • 校長バッシング:校長の「物まねがいじめなら世の中すべてがいじめになる」発言が炎上
  • 抗議電話殺到:全国から丸子実業高校に抗議の電話が殺到

法的闘争の開始

1. 母親側の告訴・提訴(2006年)

  • 校長を殺人罪で告訴:「うつ病診断書を提出していたにも関わらず精神的に追い込んで死に至らしめた」
  • 民事訴訟:バレーボール部員とその両親、校長、長野県を相手取り1億3000万円の損害賠償を請求

2. 学校側の反撃(2006年10月)

  • 逆提訴:バレーボール部監督と部員30人が共同で母親を提訴
  • 請求内容:「いじめも暴力も事実無根のでっち上げ」として3000万円の損害賠償を請求
  • 根拠:連日の誹謗中傷電話・FAXによる精神的苦痛

裁判の結果(2009年3月6日)

長野地方裁判所判決

母親側の訴訟

  • ハンガー事件:1名の行為について1万円の損害賠償を認定
  • しかし:「学校生活が最大のストレス原因であったかは疑問」
  • 結論:学校や県の指導・監督義務違反は認められず、母親の主張を退ける

学校側の訴訟

  • 勝訴:30人中23人について精神的苦痛を認定
  • 賠償命令:母親に約34万円の支払いを命令

その他の結果

  • 2010年:母親が控訴するも取り下げ、判決確定
  • 2011年:校長からの名誉毀損訴訟でも母親側敗訴、165万円の支払いと謝罪広告掲載を命令
  • 2012年:母親側弁護士が東京弁護士会により懲戒処分

事件の真相(福田ますみ氏の取材結果)

母親の実態

  • 虚言癖:学校関係者や元夫からの証言で虚言癖が判明
  • 職場でのトラブル:行く先々でトラブルを起こしていた
  • 育児放棄:裕太さんを幼少期より半ば放棄し、罵倒し続けていた
  • 支配的関係:裕太さんを道具のようにコントロール

学校側の対応

  • 適切な教育的配慮:裕太さんの声の問題を理解し、配慮していた
  • 母親への忍耐:異常な攻撃にも教育的観点から対応を続けていた
  • 児童相談所との連携:早期から問題を把握し、適切な機関と連携

まとめ

丸子実業高校バレーボール部員自殺事件は、当初「いじめ自殺」として大きく報じられましたが

裁判や取材を通じて明らかになったのは、母親による虚言や支配の実態でした。

結果的に母親は学校を訴えながら逆に損害賠償を命じられ、世間の印象も大きく覆されました。

つまり、この事件の本質は「学校いじめの問題」ではなく

母親による異常な支配と虐待が引き金となった家庭の問題であり、当初の報道とは真逆の構図が浮かび上がったのです。

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